透析患者さんの運動療法

~透析患者さんの運動療法~
みなさんは〈フレイル〉〈サルコペニア〉といった言葉を聞いた事がありますか?


〈フレイル〉とは⇒高齢に伴う心身の虚弱状態で、要介護状態の一歩前。(体重減少・疲労感・筋力低下・歩行速度低下・身体活動低下の3つ以上該当)
〈サルコペニア〉とは⇒筋肉の減少に加えて、筋力低下または身体機能の低下がある状態。


透析患者さんの体力は非透析患者さんの体力の約50~60%といわれており、転倒や骨折のリスクも高まっていきます。筋肉は重力がかからなければ減っていく性質があり、透析患者さんは1回4時間週3回ベッドに横になっているので、身体を動かさなければ筋肉が減っていきます。
運動を行うことで筋力や日常生活動作の改善、フレイルやサルコペニアの予防も期待できます。

[運動療法の種類]
〈レジスタンス運動〉⇒筋肉に抵抗をかけた状態で行う運動、いわゆる筋トレ。ダンベルやチューブ、スクワットがあり「3~5秒程度かけて上げて、3~5秒程度かけて下げる」を1セット10~15回、ややきついくらいの強度で行う。
〈有酸素運動〉⇒継続的に比較的弱い力で長時間行える運動で、自転車エルゴメーター、ウォーキング、スイミングなど。楽~ややつらい程度で10分以上続けれる強さ。
〈ストレッチ〉
[透析中の運動のタイミング]
開始30分以上経過し、血圧が落ち着いている透析前半2時間目までに行う。

いきなり運動をすると疲れてしまうので「運動をする時間を増やす」よりも「安静にする時間を減らす」といった意識を持ち、透析のない日は安静時間を減らしていきましょう。
体調に合わせて無理せずに体を動かすようにし、継続を心がけましょう。